厚木市長の在任の期数に関する条例の誠実な履行を求める陳情が議会へ

写真は、今朝の神奈川新聞の記事です。

 

 

厚木市民より、『厚木市長の在任の期数に関する条例の誠実な履行を求める陳情』が議会に提出されました。
この陳情を採択するか否か、昨日の定例会議で採決されました。
私は、賛成の立場で討論に立ちました。
結果は賛成多数で採択されました。

議会が出した結論を、市長はどう受け止められるのか。
尊重するか、無視するか。

仮に無視をした場合、これこそ政治の独走化であり、以前市長自ら指摘した多選の弊害なのではないでしょうか。

小林市長の冷静かつ賢明な判断を期待します。

昨日の討論内容は、以下の通りです。

会派「あつぎの会」を代表し、討論いたします。
まず、陳情第25号「厚木市長の在任の期数に関する条例の誠実な履行を求める陳情」について、委員長報告通り採択に賛成いたします。

今年の6月定例会議で、「厚木市長の在任の期数に関する条例の実施を求める陳情」が出されました。
その時は、賛成多数で趣旨採択となりましたが、それは、項目に「多選禁止の実施」との文言があったためであり、議会としては条例遵守に対し一定の意思表示をいたしました。
そして、今回は、現在ある条例を誠実に履行することを求めた陳情です。
この間、小林市長は3期を終えた後も市政運営のリーダー、つまり市長として相応しいかどうか市民に審判を委ねる決意を表明されました。

市長のお言葉からは、崇高な精神を持ち続けるための条例と理解されていると受け取れますが、この条例は、あくまで期数に関する条例です。
清新で活力ある市政運営を行うために条例が必要とされるのならば、清新で活力ある市政運営を行う条例とし、条例に反する場合には即刻辞任する罰則規定をつけるなどしたほうが、ずっと分かりやすく、ご自身も緊張感をもって市政運営に当たることができたのではないでしょうか。

過日の総務企画常任委員会では、奈良議員の質問に答え、秘書課長が多選の弊害として、独善的な傾向、政治の独走化、人事の偏向、マンネリ化、周囲の助言を聞かないことなどを挙げられました。
これまでの小林市政の評価は人それぞれとは思いますが、3期を超える覚悟をされた時点で、市長は、自分には多選の弊害は起きないし、現在もないと判断されたことだと思います。
その覚悟に対して、周囲の方々、また職員はどのような助言をされたのでしょうか。
「多選阻止を掲げて当選した市長として、芯は貫いてください、多くの市民の声ですよ」と助言する職員はいたのでしょうか。
いたとしたら、その貴重な助言は、市長にどう響いたのでしょうか。
法令、条例、規則等に沿って日々業務にあたっておられる職員にしてみれば、条例通り、3期を超えて在任しないよう努力してほしいと考えるのは当然のことです。
委員会では、「市長が条例を守らないことで、条例を守らない市民が窓口に来られた時、職員の対応は非常に難しくなる」との意見がありました。
これは、十分考えられることです。
窓口業務にあたる職員から、円滑な業務遂行のため、私たちへの配慮はないのかとの意見はありましたでしょうか。
市長が目指す清新で活力ある市政、つまり新しく、清々しく、活き活きと力みなぎる市政運営ができていると判断されている本市は、風通しのいい職場環境になっているのでしょうか。

また、小林市長は、記者会見で「12年では仕事が完結しないことが分かった」と言っておられました。そして、先日の一般質問では、「11年前と社会情勢は変わり、これから社会の意識も変わっていく。この条例があることへの議論が出てくるのでは」との見解を示されました。
このままでは、12年先を見据えて、計画性をもって市政運営ができず、先見の明がないことを自ら明らかにしたことになりませんか?大変危惧しているところです。
そして、後継者の育成がかなわなかったことも明らかにされましたが、人を育て、適材適所の人事を遂行できなかったと判断されませんか?この点も心配しているところです。
地方自治法第167条で、副市長は、市長を補佐し、市長の命を受け政策及び企画をつかさどり、職員の担任する事務を監督し、市長の職務を代理すると定義しています。
本市には、市長が信頼する優秀な副市長が二人もいらっしゃいます。
その意を次に任せる覚悟を決め、引き続き後継者を探し、市長が思う清新で活力ある市政のバトンを繋ぐ道はまだ残っています。

マスコミは、多選阻止をマニフェストの目玉として当選された小林市長が4選を目指すと表明されたことに対して、「手のひら返し」と報じました。
マニフェスト大賞最優秀賞受賞者として、その賞に恥じぬよう、多選阻止、多選禁止のマニフェストは、しっかり守っていただきたいと思います。

さて、今回の陳情は、この条例そのものを議論することを求めてはいません。
賛成多数で制定された、今現在ある条例を誠実に履行することを求める陳情です。
反対することは、自分の賛同する条例のみ誠実に履行すべしとの意思表示となりかねません。
以上の理由で、本陳情を採択することに賛成いたします。